1月25日(土)、熊本市議会が主催する高校生議会が熊本市議会棟にて開催されました。これは若い世代への主権者教育の一環として、議会活動の体験や市議会議員との意見交換を通して、議会や議員への理解や関心を深めることを目的とし、昨年から始まったものです。今回が初参加となる本校からは、生徒会長の横田佑馬君(電気情報科2年)、副会長の倉本茉奈さん(総合学科2年)と木村夢さん(総合学科1年)そして松本唯吹君(土木建築科2年)の4名が参加しました。
本会議では参加者を3つの委員会に分け、横田君と倉本さん、木村さんは環境水道委員会、松本君は経済委員会となりました。横田君は委員長に任命され、緊張した面持ちのまま常任委員会室へ向かいました。その環境水道委員会では、横田くんが進行役として活発な議論を牽引しました。また倉本さんは節水や清掃活動など、身近な取り組みをSNSで情報発信することの重要性、木村さんは廃油の再利用に関する提案など、具体的なアイデアを発表しました。一方、経済委員会に所属した松本君は、観光振興について、景観維持のためのゴミ拾いをすれば環境保全にも繋がるという独自の視点からの提案を行いました。どの生徒も、堂々とした態度で自分の考えを述べていました。昼食を挟んで再開された午後には、午前中の議論をまとめ、本会議で委員長が報告を行いました。すべての提案が全会一致で可決され、生徒たちは大きな達成感を味わったようです。
一日を終えた生徒たちからは、「自分の考えを人に伝えることの難しさを痛感した」、「議会や選挙に興味を持った」といった感想が聞かれました。特に松本くんは終了後、議会で発言できなかったことを伝えようと、議会職員の方に自分の用意した資料を手渡す姿が印象的でした。今回の経験が、生徒たちの今後の高校生活や将来に大いに役立つものになることを期待しています。